測量・登記・境界の確認

     竹内土地家屋調査士事務所



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  土地家屋調査士を目指した動機

 大学の専攻は化学工学でしたが、あまり向いてない事にすぐ気づきました。内業しかないですからね。それと薬品にまみれた実験室は性に合わなかったのです。
 大学では体育会のバドミントン部に所属していましたので、毎日バドミントンの練習の為に大学に行っていました。そのバドミントン部の先輩の実家が土地家屋調査士事務所だった事が私の人生を大きく変えた?のです。
 

  受験勉強

平成13年3月に受験勉強を開始。この頃は某ビジネスホテルでバイトをしながらの独学でした。
深田氏の「土地家屋調査士受験100項」という本を教科書として一日3〜4時間の勉強でした。 書式を毎日土地・建物を各1問づつ、あとは教科書を一時間位読むというようなかんじでした。
平成13年8月の本試験は受験せずにひたすら上記の勉強を続け、多少の手ごたえを感じておりました。平成14年1月位からLECリーガルマインドの答案練習会に参加。だいたい400人中250番位だったと記憶しています。順位はほぼ横ばいのまま平成14年8月の本試験を受験。結果は不合格。択一17問正解。書式土地4割、書式建物5割位の正解でまったく歯が立ちませんでした。

 平成14年10月より東京法経学院に入学。今までも散々勉強してきたつもりだったので専門学校に通学してどれ程成績が伸びるか半信半疑の中での入学でした。しかし、内堀博夫先生の授業で開眼しました。今までの勉強はまったくダメだったのだと痛感しました。平成15年1月から始まった答案練習会では良いときで3番、悪くても170番位で合格圏から外れる事はありませんでした。平成15年8月の本試験では択一17問正解。書式土地7割、書式建物10割位で見事合格。落ちるはずが無いという所まで勉強できたと思います。
 

  開業前の実務研修

平成15年10月から大宮支部の土地家屋調査士事務所で開業前の実務研修を受けました。 土地家屋調査士にはイソ勉制度はないので、実務研修はどこでもやってくれるというわけではありません。東京法経学院の 卒業生というつながりで研修を受けられたのです。思えばまだ合格発表の前でしたので、よほど合格する自信があったのだなーと我ながら関心?してしまいます。この研修中に合格発表とか、面接試験などがあったのですね。平成16年2月に研修終了。開業の準備に入ったのです。
 

  そして開業!!

手続きとしては、土地家屋調査士連合会、埼玉土地家屋調査士会に登録申請(平成16.2)。登録(平成16.4.1)。上尾税務署に個人事業開始の届出。埼玉県の県税事務所に事業開業報告書を提出。桶川市青色申告会に入会(平成16.4)。武蔵野銀行桶川支店に口座を開設(平成16.4)。ざっとこのような内容でした。開業資金は約90万円。通常500〜1000万円と言われていますが、90万円しかなかったので。それでも問題なく業務をこなしています。フリーソフトの存在は大きかったですね。開業する前そして開業してから数ヶ月東京法経学院の添削指導の講師を務めました。これもいい経験でした。教え子のなかから多数合格者が出ましたね。
 

  開業資金の内訳

連合会、埼玉土地家屋調査士会等の会費  24万円。
パソコン、インクジェットプリンターA3など  23万円。
測量用品(三脚、ミラー、スコップなど)  20万。
Officeなどのパソコンソフトで10万。
文房具で10万。
トータルステーションは知り合いの土地家屋調査士から無償で一台借ることが出来ました。今はそれを10万円で買い取りました。車は自家用車を兼用しています。 初めはあまり高額な機材、ソフトを揃えないで、必要な時に同業者に借りる等などでも十分やっていけると思います。 開業するとあれもこれもと営業がやってきますので400万から500万で一式揃えてしまう人もいますが・・・
 

  土地家屋調査士を目指す受験生へのアドバイス

東京法経学院に通い、そして合格した翌年はその学校の添削指導員を本業の傍らやらせて 頂きました。その経験より受験生へアドバイスを少し書いてみます。

 1、勉強に使う参考書は出来るだけしぼりましょう。どの本を使用するかは問題でなく、その本に記載 されていることに対する習熟度が重要です。私が使用したのは東京法経学院の「テキスト6冊」と「地目認定」と「建物認定」と「詳細調査士六法」です。

 2、テキストを読むときや択一の枝を読むときは、その内容・根拠が「不動産登記法」なのか「不動産登記規則」なのか「不動産登記事務取扱手続準則」なのか 「地目認定」なのか「建物認定」なのかを明確にして、そして理解し覚えましょう。模擬試験や本試験で問題を読んでいて、その文章や択一の枝が「法の何条だな」とか「建物認定の何ページに記載されていたな」と 頭の中で判断できれば、択一の精度とスピードは格段に上がると思います。個人的な視点で書かれている文章や問題は極力目に入ってこないようにしましょう。 熱心な受験生の陥る罠です。

3、東京法経学院という学校の内堀先生のご指導を受け私は合格できました。内堀先生のご指導は私にはとても理に適っているように 感じました。多くのアドバイスの中で特に私にとって快心のものがありました。それは建物の書式に関する問題の分類方法でした。 通常は「建物表題登記」「建物分割登記」などの登記の種類に着目して勉強していませんか?内堀先生指導の中で以下の7 パターンに 着目した勉強方法をアドバイスされました。
 パターン1:「普通建物のみ」
 パターン2:「普通建物」と「普通建物の附属建物」
 パターン3:「普通建物」と「区分建物の附属建物」
 パターン4:「区分建物のみ」
 パターン5:「区分建物」と「同一建物内の附属区分建物」
 パターン6:「区分建物」と「別建物内の附属区分建物」
 パターン7:「区分建物」と「普通建物の附属建物」
それぞれのパターンには建物の記載をするに当たり1〜5コ程度の注意事項があると思います。まず7つのパターンと そのパターン毎の注意事項を頭に入れます。そして書式の問題を解くときは、「どのパターンの問題なのか」又は 「どのパターンからどのパターンへの変更なのか」をまず判断します。それから各パターンごとの注意事項を思い出します。 判断ができたらあとはひたすら注意事項に気を配りながら解答を進めます。
 このパターンを重視する勉強をしてから、格段に建物の書式は勉強時間が減り、そしてミスが減りました。 問題を読み、パターンの判断ができ、そしてパターン毎の注意事項を思い出す訓練だけすれば、実際に書式や図面を書く 訓練は最小に留めることができます。  

4、受験生全員がライバルではありません。添削指導していて50人中、2〜3人位しか合格レベルかなーという人はいませんでした。 つまり6%位の人はそこそこ解答出来ていますが、残りの人は合格には程遠い感じを受けました。合格レベルの人は多少の解答ミスがあっても合格圏内から 外れることはありませんし、合格レベルで無い人は多少択一でまぐれ当たりがあっても合格圏に入ってくることはありません。 土地家屋調査士の試験の合格率は6%位のようですが、合格レベルか否かという振り分けの結果の数字のような気がします。
 

  土地家屋調査士として開業を目指す人へのアドバイス

「ホームページを観ました。」と言う事で、電話を頂いたり、メールを頂く事が最近は多いですね。主には土地家屋調査士として開業の準備をしている人か、資格の取得を考えている人です。
 傾向としては、資格の学校や書籍にて土地家屋調査士を知っているけど、業務の経験は無い人が多いですね。そして、知りたいことは土地家屋調査士の業務そのものより、土地家屋調査士の報酬や将来性のようです。  回答として、自分の実情や開業から今までに得た体験を返信しております。その内容は土地家屋調査士という資格に淡い期待を抱いている人には、厳しい現実だったかも知れません。また自分にとっても土地家屋調査士と言う資格や将来性を考える良い機会だったように思います。
 最後に、土地家屋調査士として開業を予定している全ての人へ3つのアドバイス。
 1、実務経験無しでの開業は無謀です。少なくとも2、3年は経験を積みたいですね、また何時でも相談できる同業者と他士業とのネットワークが不可欠です。  
 2、個人事業主として「経営の理念」や「営業方法」や「税金(お金のやりくり)」などをしっかり考えておく必要があります。土地家屋調査士という資格名だけで、食べて行ける時代では無いですからね。
 3、軌道に乗るまでは、大きな先行投資は避けましょう。自宅の一室でも事務は出来ますし、同業者の助けが得られれば、意外と機材が揃っていなくてもやっていけます。
 ご参考になったら幸いです。
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